コメント 新米、新酒、新茶に代表される新物には、新しい製品が出回るようになった喜びが伝わる。周年供給されているとはいえ、かつては一年も経過すると品質がかなり劣化していたからである。品質保持技術が向上した今でも、違いの判る人は新物を 賞味している。 新物でもはしりを競っているという。しかし、これは無意味である。今日では前年度産の品質も遜色のないものになってきている。品質を犠牲にして早期出荷する理由はない。名前だけで釣られる消費者を相手にしているにすぎない。新物は新しくできた本物の製品であることに意義がある。 滅びつつある初物の歴史から学ぶべきである。 ボージョレー・ヌーボの普及してきたことは、新しい動きとして興味深い。特に、解禁日を設定して遵守していることは参考になる。ただ、この現象には初物好みとフランス 文化への憧憬が背景にあると信ずるが、フランス人からは馬鹿にされていないか心配ではある。ワインは一般に熟成したものが尊ばれているのだから。 |