初物一覧表(暫定)
     
  歴月 備考
初鰹 5月  
初鮭 9月 ほとんど語られない
初茄子 5月 ほとんど語られない
初茸 9月 ほとんど語られない
ズワイガニ 11月 6日
ハタハタ 12月 2日
2005年11月25日作成、 2005年12月5日更新

 


コメント
 日本人が本音のところで愛していた初物も、初鰹を残して近年は姿を消しつつある。初物が消える原因となったのが、初物好きであった点で、興味深い現象である。世間から次第に初物が消えていったわりに最近まで初物という言葉を良く目にしていたのは、文筆家にとって魅力的な素材だったからであろう。

 唯一健在の初鰹も、その実体を失いつつある。高級料亭は別として、筆者が行くような大衆割烹では冷凍物が使われているらしい。冷凍物が初物に相応しくないことは言うまでもない。

 ただし、スーパーで買い物したり、外食するような場合から初物は消えたが、自分で食材を調達する人、すなわち山菜採りに出掛けたり、釣りに行ったり、自宅の庭に果樹を植えている人にとっては、初物は生きている。 各年に初めて取った物が初物になるから。

 新しい動きとして、ズワイガニやハタハタが漁の解禁日の関係で新しい初物になっている。鮎やいわな等魚介類には初物の仲間が少なくないようである。