旬とは、食べ物が@最もおいしい時期、A大量に出回る時期、B価格が安い時期、である。旬以外の時期のものは、季節外れである。かつて生鮮食品の多くは出回り期と端境期の区別が明確であったが、出回り期の最盛期が旬であり、その頃は味 が良く価格も安かった。現在では一部の果物を除くと周年供給されるようになっ ているが、旬がなくなったわけではない。 旬は元々、十干すなわち10日の意味である。それが現在のような「食べ物が最もおいしい時期」の意味で使われるようになったのは、平安時代に朝廷が年に2回旬政を催し、その賜り物として氷魚(小鮎)を与えたことに由来するとされている。 しかし、江戸時代の料理書などをみると、旬よりも「時」と表わされていることが多い。また江戸時代には旬よりも初物が賞翫されていた。旬が現在のような意味で定着したのは案外新しく、明治時代と考えられる。 かつては野菜と魚鳥を主な対象としたが、現在では野菜、果物、魚とするのが一般的ある。 |