季節性の指標


 野菜を中心に、消費の周年化が急速に進んだ。このような現象を調べようすると、季節性を表す指標が必要になる。ところがこの問題に取り組んできた人でも、せいぜい現在と20年程度前のデータを用いて、月々の消費量をグラフにして見比べるだけであった。

 そこで筆者は、これまでに季節性の指標を2つ提案した。一つは標本変動係数で、もう一つは平均ベクトルである。データは通常月単位で提供されているが、日本では年末年始に消費が増減するので、一般的には平均ベクトルの方が適している。

 平均ベクトルを得るには、下記のようにまず各月の消費量から、これを基準化した長さを持つ12本の月別ベクトルを得る。各ベクトルの向きは30°間隔である。平均ベクトルは12本のベクトル和から求める。平均ベクトルの長さが季節性の指標になる。なお、この方法によれば、平均ベクトルの向きから平均消費時期、すなわち消費が集中する時期の指標も求めることができる。