野菜消費 が周年化した経緯


 代表的な旬の物は、魚、野菜、果物である。消費の周年化が進んだことで有名なのが野菜である。ところが、野菜の周年化がどのように進んだかを解析されたことはなかった。12ケ月の消費量をグラフにして、示すだけであった。

 筆者は、これを定量的に解析したことがある。解析した期間は1951-1978年である。1978年に季節性のいちばん高い野菜ははくさいであったが、そのはくさいでもは端境期は既になくなっていた。季節性の低かったキャベツもやし玉ねぎレタスは消費が集中する時期すら不明確になっていた。

 解析した24種の野菜の中、有意に周年化を進行させたのは実に20種にも及んだ。この時期は野菜の周年化が急速に進行した時代であった。この中、周年化がいちばん急速に進んだのはピーマントマトであった。全期間のデータがあったトマトについて1951年をみると端境期が明確に存在していた。それが1978年には端境期は完全になくなっていた。

 キャベツや玉ねぎのように、現在では季節性が分からなくなっている野菜でも、1951年 にはまだ季節性があった。

参照資料:柳本正勝・細田浩・柳本武美:野菜の消費における周年化傾向, 食品総合研究所報告,41, 18 (1983).