代表的食品供給量の30年間の変化
前ページでは、世界の食料供給がこの
30年で大幅に改善したことを示した。ところが、30年間の比較なので、各食品が一貫して増加したのか、最近では減少となっているかの知見が得られない。そこれ、代表的な8食品ついて、どう変化したかを示す。なお、図に示してある傾向線は「多項回帰・経験ベイズ型平滑化法」によっているが、詳細は参照資料を照会してください。
穀類(グラフ)
穀類の供給量の経年変化を示した。 穀類の供給量は
1970年代後半から1990年頃までは増加していた。しかし、現在は横ばいといえる。傾向線は減少となっているので、減少に転じた可能性がある。穀類が顕著にならなかったのは、1990年以降の停滞によるものである。
いも類(グラフ)
いも類の供給量は、穀類とは逆に、
1990年頃までは減少していたが、それ以降は増加に転じた。東アジアでは食料が充足してくると、いも類の消費が減るので、やや意外な傾向である。
野菜(グラフ)
野菜の供給量は、一貫して増加してきたが、
1980年代後半に少し中弛みがあった。1990年代での増加が顕著である。あまりにも顕著なので、その理由を知りたくなる。
果物(グラフ)
果実の供給量も着実に増加した。増加の仕方は、加速度的である。
肉類(グラフ)
肉類の供給量も着実に増加した。グラフからは分かり難いが、僅かに加速度的である。
牛乳乳製品(グラフ)
牛乳乳製品の供給量は、変動するだけで増加はしなかった。特に
1990年前後に一度減少を経験している。
鶏卵(グラフ)
鶏卵の供給量も、加速度的な増加を示した。加速度の程度が果物よりも明確である。
1970年代は横ばいに近い状況であったが。
魚介類(グラフ)
魚介類に供給量は、循環変動を伴いながら、増加してきた。現在は停滞期となっているが、再び増加を示すのか興味深い。
以上のように、代表的食品の供給量は、全体として現在も堅調に推移している。
参照資料:柳本正勝・柳本武美:新しく開発した多項回帰・経験ベイズ型平滑化法による食料需給表データの解析
,
日本食品工業学会誌,47巻,2号,
136〜141
(2000).