30
年前との比較


 全ページで、世界の食料事情は、多くの人が想像しているよりも高い水準にあることを知った。これが昔からなのかを知るために、30年前の状況と比較する。具体的には、1970年と2000年である。各食品の供給量を比較して図(グラフ)に示した。

 20食品群のうち減少したのは、いも類、豆類、動物油脂の3つにすぎない。他の17食品群はいずれも増加している。この間に人口は約64%も増加したのであるから、信じられないような数字である。

 減少した3食品群のうち、動物油脂は、供給に限界があったというよりも、栄養指導による影響が想定される。また、いも類と豆類は、一人当たりのGDPが低い国で供給量が多い品目である。

 一方、増加した食品群をみると、まず野菜と果実が顕著に増加した。特に野菜は約70%も増加した。人口の増加を考慮すれば、供給量全体は約2.8倍にもなったことになる。タンパク質食品は、牛乳乳製品の増加が僅かであることを除くと、肉類、魚介類、鶏卵、油糧種子がいずれも、1.4.1.6倍に増加している。

 主要食料である穀類も約10%であるが、増加している。穀類の増加が顕著でないのが少し気になるが、供給の限界というよりも、消費が充足したための可能性がある。

 このように、世界の食料供給量はこの30年で大幅に改善された。