世界と日本の農地


 地球全体で見ると、農地に適した土地はそれほど多くない。シベリアのような寒冷地、サハラ砂漠のように雨が少ないところ、急峻な斜面などは農業に適さないからである。

 具体的に数値を調べる。地球の陸地面積は約134haであるが、その中、農地(耕地)として利用されているのは約14.0haである。したがって、農地は陸地面積の約10.4%ということになる。樹園地(永年作物地)として利用されているのが13.0haである。これ以外にも牧草地があるので、広い意味で農業に利用されている土地は案外広い。なお、農地の中、穀物生産用に利用されているのが6.7haで、農地の47.5%と半分近くを占めている。

 一方、日本は温暖で適度な雨に恵まれているが、一方で山地が多いので農業適地は案外少ない。日本の陸地面積は約3,717haであるが、農地(栽培面積)は約474haである。陸地面積の12.7%ということになる。世界全体と比べても、農地の割合が特に高いわけではない。また、世界全体の農地のわずか約0.3%を占めるにすぎない。

 世界にしても日本にしても、農地を拡大することは容易ではない。農地に適した土地が既に農地になっているからである。したがって、今ある農地を大切にすることが必要である。しかし、人口の増加と生活水準の向上は農地 の存続を脅かしている。農地として利用されている土地は、住宅地、工場、公共施設などにも適しているからである。