ハザード分析表においては、ハザードの特性を記述する目的で、規制ハザードの表頭に「リスク評価」の欄を設けている。
ここでは、リスク評価機関である食品安全委員会が実施したリスク評価(食品健康影響評価)結果に注目する。食品安全委員会の評価結果が日本における正規のリスク評価となっているからである。食品安全委員会が発足した2003年以前にも、食品医薬品衛生審議会でリスク評価に相当することが実施されていた。しかしながら、その結果はウェブサイトには掲載されていないし、
厚生労働省の図書室を探しても見当たらない。そこで厚生労働省に問い合わせたところでは、まとまった資料は残されていないという。
食品安全委員会が既にリスク評価結果を公表しているかどうかを第一義的な記述とし、ハザード分析表作成の時点で評価書が作成されているものは評価報告書とした。また、評価中のものは評価中とした。なお、複数のハザードを一括してリスク評価した例もある。このような場合、必要に応じて「一括」と付記した。また、対象食品を特定してリスク評価した例が多いが、別の食品であってもリスク評価がされたとみなした。
最新のハム(畜肉・部分肉などを含む)のハザード分析表では、食品安全委員会のサイトの「FSC
Views」にある「フォーカス」及び「ファクトシートなど」に該当項目があればそれを記述することにした。このうち「ファクトシートなど」は、更に「ファクトシート」と「リスクプロファイル」に細分されているので、細分された名称を用いた。
(2014年2月作成)